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りんく


静岡県 木口 貢

◎ 面白い Part I

二つずつ分けました白い石は、静岡県沼津市の千本浜海岸にたくさん落ちている石です。この石はちょっと変わった性質があります。ノーヒントで見つけ出して下さい。

MEMO






◎ 面白い Part II
この石は「高蝋石」(こうろうせき)と言って、とても柔らかい石です。爪で傷が付けられるほど柔らかです。この石で勾玉を作ってみましょう。古墳の出土品の中にもこの「高蝋石」で作られた勾玉があります。


■ヤスリは荒めのものを使います。

(1) 穴を中心に円を描く様に削ります。
(2) 上の面だけ、歪んだかまぼこの様な形に削ります。
(3) ヤスリを折って丸め、えぐるように削ります。
(4) 全ての角に丸みを持たせます。
(5) しっぽの様な部分をとがらせます。
(6) 中目、細かめのヤスリで表面を綺麗にします。
(7) もっと細かなヤスリで、表面を仕上げます。
(水をつけて研ぐともっとなめらかな仕上げができます。)

◎ 面白い Part III

この石は、静岡県沼津市の志下海岸で拾ってきた「軽石」です。黒曜石などのガラス質の岩石に火山の爆発時に発生するガスが入りできたものです。とても軽く水に浮き、柔らかです。この海岸へ流れ着く軽石は二種類あり、狩野川が運んできたものと伊豆の海底火山によって作られたものがあるようです。表面のざらざらした質感を生かし、前に作った「勾玉」やサンプルの様なアクセサリーを作ってみましょう。

■サンプル画像

◎ 面白い Part IV

最後の石です。この石は「若草石」とか「伊豆石」と呼ばれ、凝灰岩の仲間です。火山灰が降り積もり固まった堆積岩です。この石も柔らかで、皆さんの手元にある鉄の子で簡単に着ることができます。この石も自由に加工してすてきなアクセサリーを作って下さい。切断には鉄のこを使って下さい。

■火山灰以外に含まれるものを削った粉の中から見つけよう








顕微鏡で見た様子

◎発展

古代人はどのようにして硬い石に穴をあけたのでしょう。展示してある様な弾み車をつけた錐 や、棒を直接錐の様に回転させ、先には黒曜石の刃や焼いた骨などを取り付け、硬い砂を使うことで瑪瑙や水晶に穴をあけたようです。
弾み車の先につけてある刃は硬度9.5という硬さですので、ビーチカラスやほとんどの石に穴 をあけることができます。
水晶や瑪瑙には「金剛砂」という石榴石の粉末を竹につけて空けましたが、一ヶ月近くかかっ たので、それ以降はドリルにコルクボーラーの金属筒を取り付け、空けました。
石に興味が湧いてきた人へのお勧め図鑑…「川原の石ころ図鑑」ポプラ社 渡辺一夫著
私の石との出会いと、作っているときの様子をご覧になりたい方は、以下のページをのぞいて 下さい。